SNSで誹謗中傷する人に共通する意識 木村花さん急死の危うい背景

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番組打ち切りを発表した「テラスハウス」のホームページ
番組打ち切りを発表した「テラスハウス」のホームページ

 人気番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレス選手の木村花さん(22)が23日、急死した。番組内容をきっかけに会員制交流サイト(SNS)上で誹謗(ひぼう)中傷が続き、苦しんでいたとされる。SNSの有害な投稿はなぜなくならないのか。そうした投稿をどのように規制し、被害者をどう保護していくべきなのか。同様のリアリティー番組は海外でも人気だが、制作上の問題点も指摘される。課題を探った。

ネット上の暴言は「スープに入ってきたハエ」

 テラスハウスは一般募集などで集まった男女6人が共同生活をするという設定の「リアリティー番組」で、動画配信サービス「Netflix」とフジテレビが配信・放送してきた。木村さんは2019年から出演。3月末配信の回では、出演者の一人がプロレスの衣装を誤って洗濯して使えなくなり、木村さんが相手を強く非難する場面が描かれた。

 その後、SNS上で「早く消えてくれよ」「吐き気がする」などの木村さんへの暴言が相次いだ。木村さんは23日、ツイッターに「毎日100件近く率直な意見。傷付いたのは否定できなかったから」などと投稿し、その後亡くなった。遺書も発見された。番組は打ち切りが決まった。

 SNS上で攻撃された人の苦しみは深い。殺人事件に関与したと事実無根の誹謗中傷を受けた経験がある、お笑い芸人のスマイリーキクチさん(48)は当時、相手の素性も分からず「自分が、言葉で人を殺すゲームのキャラクターにされたように感じた」という。

 ネット上の暴言を「スープに入ってきたハエ」に例える。支持や応援の書き込みが大半でも、わずかな「ハエ」が気になるとの意味だ。木村さんについては「言葉が刃物のように心に突き刺さり、命を絶つまで追い詰めてしまったのかもしれない」と…

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