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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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2020ヒバクシャ

山川剛さん講話 コロナで消えた 被爆教師 初志貫く50年

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来園者がいない爆心地公園を歩く山川剛さん=長崎市で2020年5月19日、津村豊和撮影
来園者がいない爆心地公園を歩く山川剛さん=長崎市で2020年5月19日、津村豊和撮影

 広島、長崎に米軍が原爆を投下して今年で75年。新型コロナウイルスの感染拡大は、若い世代へあの日を語り継ぐ活動に影を落としている。節目の夏を前に被爆者は今、何を思うのか。記録報道「2020ヒバクシャ」の4回目は、長崎で平和教育をけん引してきた被爆教師の物語を伝える。【文・松村真友、写真・津村豊和】

 「被爆体験の講話を始めて23年。こんなに予定がすっからかんなのは初めてです」。19日、新型コロナウイルスの影響で休館中の長崎原爆資料館(長崎市)の前で、被爆者の山川剛さん(83)はため息をついた。

 小学校教員を退職して始めた被爆体験講話は年間100件近くに上る。例年なら修学旅行が集中する5月は多忙だが、感染が拡大した3月以降はキャンセルが相次ぎ、手にしたスケジュール帳は真っ白だ。

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【広島・長崎原爆】

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