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新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が全面解除されたことを受け、再始動するスポーツ界で懸念されるのが無理なトレーニングによるアスリートのけがだ。筋力や体の使い方を研究する国際的な教育団体NSCA(本部・米コロラド州)の日本支部「NSCAジャパン」はトレーニング再開についての日本語版ガイドラインを公開し、オーバーワークを避けるよう注意を呼び掛けている。
NSCAは1978年に創設され、世界76カ国・地域で活動する。日本では91年に支部が設立され、会員数はアスリートを含めて約7000人。プロ野球の担当コーチと合同セミナーを実施するなど、国内のスポーツ界のレベル向上にも努める。
練習活動を再開する選手たちは中断による遅れを取り戻そうと焦りがちになる。ガイドラインでは、最初の2~4週間はけがをしないようトレーニングの量や強度、間隔に上限を設ける▽疲労が残るような過剰な運動量や短時間で急激なものを避ける――として、段階を踏む重要性を強調する。
筋力強化や体調面からアスリートを指導するNSCAジャパンの吉田直人ヘッドコーチ(44)は「最初は物足りないぐらいがいい」と話す。トップ選手であっても急激に負荷を掛けると筋肉痛で可動域が狭くなり、逆効果という。
筋トレは6割程度から再開
ガイドラインはパラアスリートにも当てはまる。車いすバスケットボール男子の2016年リオデジャネイロ・パラリンピック代表、永田裕幸(35)=埼玉ライオンズ=を担当するNSCAジャパンのアシスタントコーチ、渡部一郎さん(37)は「選手は自分の体力が以前より劣っていることを前提にすべきだ」と説く。筋力トレーニングの場合、従来の6~7割程度の練習量から始め、約3週間かけて元に戻していくのが理想という。
車いす選手は腕立て伏せなど自分の体重を掛けた運動が難しいといい、コロナ禍で簡単な運動しかできていないのが実情だ。再開前後の練習量の落差が健常者より激しい分、慎重なトレーニングが求められる。渡部さんは「時には私たちがブレーキ役になるべきだ。来夏の東京パラリンピック開幕まで、逆算すれば時間はある。慌てることはない」と話している。【岩壁峻】
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