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大竹文雄・評 『経済学を味わう 東大1、2年生に大人気の授業』=市村英彦、岡崎哲二、佐藤泰裕、松井彰彦・編

『経済学を味わう 東大1、2年生に人気の授業』

 (日本評論社・1980円)

 「『経済学?(゜Д゜)ハァ?』『経済学www』といった知的態度の学生の履修も強く歓迎する。」この挑発的な文章は、東京大学の1、2年生対象の「現代経済理論」の授業の案内文だ。

 さて、学生たちはこの挑発にどう反応したか。「ハア?」と受け流したのだろうか。1000人を超える学生たちが挑発を受けて立った。約半数は理系コースの学生たちだ。通常ならそれほどの受講生を受け入れる教室はない。しかし、緊急事態宣言下でオンライン講義になったため、全員が受講可能になった。しかも、講義初日には「現代経済理論」がツイッターのトレンド入りしてしまった。前代未聞のことだろう。

 人気授業になったのは、日本の経済学のトップクラスの研究者たちが授業をもったからだけではない。この授業が生まれた背景に秘密がある。それは、経済学部の学生たちが経済学のことを十分に知る前に大学を卒業してしまっているという問題を解決したいという教員の熱意だ。専門教育を受け始める3年生になるとインターンシップをはじめとする就職活動が始まってしまう。学生たちは必要最低限の経済学だけを勉強する。それでは、面…

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