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トランプ米大統領は29日、中国による新型コロナウイルスへの対応や香港で統制を強める動きに反発し、広範な対抗措置を発表した。強硬姿勢の背景には、11月の大統領選を控えながら「失点」が続くことから、世論の支持を得やすい「対中カード」に頼った側面が大きい。香港への優遇措置解消の手続きを始めるとも発表したが、米国自身にも打撃が及ぶ危険な一手になりかねない。
「米国は長年にわたり中国から搾取されてきた」。29日の記者会見でトランプ米大統領はそう声を張り上げた。知的財産の盗用や南シナ海での不法行為など中国の「問題行動」を列挙。新型コロナウイルスへの対応を巡る「中国の不正によって世界が苦しんでいる」とも指弾した。
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