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藤原帰一の映画愛

セラとチーム・スペード 居心地悪い高校の物語 眼を通して人物表現

 居心地が悪くなる映画。暴力もグロテスクな表現もなく、淡々として静かなんですが、そう、服に引っかかって、取ろうとしても取り去ることのできない死んだ虫のように心に引っかかります。

 舞台はアメリカ、ペンシルベニア州の寄宿学校。全寮制とはいえ家から通う人もいるし、なかには奨学生もいますけど、基本的には豊かな家庭でなければ入れない。良家の子女を集めた高校といっていいでしょう。

 でも生徒たち、チームに分かれて、チアリーダーとか演劇などの表向きの活動とは別の、闇の仕事に勤(いそ)しんでいます。いわば地下組織ですが、それぞれが縄張りを持っていて、カンニングの手伝い、闇パーティー、ギャンブル、そして闇仕事を学校から隠すチームなんてものまでつくられている。チームの長が集まるところなんか、高校生というより、「ゴッドファーザー」に出てくるマフィアのボスの寄り合いみたいです。

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