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学校再開でも「休みが必要な子はいる」 専門家が語る不登校になる前の危機

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「不登校新聞」編集長の石井志昂さん=写真家の矢部朱希子さん撮影(NPO法人全国不登校新聞社提供)
「不登校新聞」編集長の石井志昂さん=写真家の矢部朱希子さん撮影(NPO法人全国不登校新聞社提供)

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が全国で解除され、6月1日以降、多くの学校が本格的に再開する。長期の休み明けは子どもの自殺や不登校が増える傾向にある。親や周りの大人たちは何に気を配ればいいのか。不登校の専門紙「不登校新聞」編集長、石井志昂(しこう)さん(38)に聞いた。

「コロナいじめ」が心配

 私が今、心配していることの一つが「コロナいじめ」です。感染予防策のせきエチケットや、「ソーシャルディスタンス」のために人と距離を取るといったことが、いじめにつながる行為に悪用できてしまう空気があります。このウイルスは世界中の人が感染しています。だから子どもたちにはこう伝えたい。もし友だちが感染したら、その友だちを責めるのではなく、ウイルスが悪いんだと思ってほしい、と。

 長期の休み明けは子どもの自殺が増える傾向にあります。私たちとつながっている子どもたちのSNS(ネット交流サービス)を見ると、学校再開に向けて緊張感を高めている子が大勢います。1時間だけの登校だけど「冷や汗をかくレベルで胃が痛くなってきた」とか、6月再開予定だけど「調子が悪い。普通に起きられない」とか……。学校が再開する時についていけない子、学校に行けない子が増えていくことが懸念されます。

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