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科学や医療を巡るあらゆる出来事を永山悦子・医療プレミア編集長兼論説室が読み解きます。

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集中もほどほどに=永山悦子

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 3年ほど前、山中伸弥・京都大教授はこう話していた。「iPS細胞(人工多能性幹細胞)と同じ性質を持つES細胞(胚性幹細胞)の研究が進んでいたことは大きかった。iPS細胞は由来が違うだけで、ES細胞の成果をすぐに生かせた」。日本はヒトのiPS細胞を使った臨床試験で世界をリードするが、その陰にES細胞の存在があったといえる。

 一方、世界の再生医療研究では、ES細胞を原料に使う製品の臨床試験が盛んだ。国立医薬品食品衛生研究所によると、2009年以降、少なくとも17件が実施されている。日本はどうか。先月、国立成育医療研究センター(東京)が国内初のES細胞を使った臨床試験の実施を発表した。肝臓移植を待つ赤ちゃんに、ES細胞由来の肝細胞を移植したという。

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