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毎日新聞朝刊1面の看板コラム「余録」。▲で段落を区切り、日々の出来事・ニュースを多彩に切り取ります。

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 トランプ米大統領が好んで使うことばに「レームストリーム・メディア」がある。「時代遅れの主流マスコミ」の意味で、意に沿わない大手新聞やテレビを攻撃する際の常とう句だ。投稿サイト・ツイッターのアカウントにあふれている▲この最先端のソーシャルメディアが新たな標的となった。運営会社による投稿の削除を制限するための大統領令に署名し、「言論の自由を守る」と息巻いた。愛用するメディアをなぜ敵に回すのか▲11月の大統領選での郵便投票拡大について「不正を招く」と主張する自身の投稿にツイッター側が「要確認」の警告をつけ、これを不当な干渉と受け取って報復に出たという。これには前段がある▲トランプ氏は先月、犬猿の仲の米テレビ男性キャスターを投稿で中傷した。キャスターが下院議員だった約20年前の女性職員死亡事故を持ち出し、「裏がある」と事件性を疑わせる内容だった。遺族は削除を求めたが、ツイッター側は投稿を残す一方で「対応の強化」を表明。警告はその直後だった▲大統領ら政治家の発言は公共性が高く、できる限り記録に残すべきだ。だからといって度を越した中傷や誤った情報が放置されていいはずがない。不適切な発信を大統領がすれば、注意喚起するのは当然だ。ツイッター社は大統領の別の投稿も「暴力の賛美」と警告した▲「言論の自由」は国民に与えられた権利であり、政府の統制を許さないためにある。言論の自由に干渉しているのはトランプ氏である。

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