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エンタメノート

粋な工夫で「損して得取れ」 上野・鈴本演芸場の新型コロナ戦略

「鈴本演芸場チャンネル インターネット生配信寄席」の公式サイト

 6月の第1月曜日は東京の落語界では「寄席の日」。1798(寛政10)年6月に、「山椒(さんしょう)は小粒でひりりと辛い」から名付けた初代山生亭花楽(三笑亭可楽)が上野・下谷稲荷社(現・下谷神社)で初めての寄席興行を開いたことから制定され、下谷神社には「寄席発祥之地」の碑が建てられている。

 いつもの「寄席の日」なら、東京の寄席は割引料金となり、多くの客でにぎわうのだけれど、今年はちょっと事情が違う。寄席、そして落語会は新型コロナウイルスで自粛を余儀なくされていたからだ。

 緊急事態宣言解除で、1日から東京の一部の寄席では興行を再開した。生の落語から遠ざかり、うずうずしていた芸人も客も、待ち望んだ日に、わくわくしているのが伝わってくる。ただ、1日再開の新宿・末広亭と浅草演芸ホールは客席数を100席に限定するなど、完全に「コロナ前」に戻ったわけではない。しばらくは試行錯誤が続くわけで、関係者の苦労をお察しする。

 「落語は生がいいに決まってる」。これは芸人も客も皆同じ。そして、他のエンタメにはない、芸人と客の「濃いつながり」をなんとか保とう、あるいは、落語の面白さをまだ味わったことのないステイホームの人に知ってもらおうと、この「自粛」の間、落語のネット配信も急増した。最初は技術的に不慣れな面もあったが、次第に画質も音質も改善されてきた。寄席や落語会になかなか足を運べない人や、生の落語を見る機会が少ない地方…

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油井雅和

東京生まれ。東京、大阪で、大衆芸能、笑芸、放送などを取材し、芸術選奨選考審査員、文化庁芸術祭審査委員などを務めた。沖縄好きで学生時代から通い、泡盛は糖質ゼロなので大好き。

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