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あした元気になあれ

小国綾子記者の「元気」を追いかけるコラム。

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あした元気になあれ

図書館がつくる未来=小国綾子

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本の殺菌消毒やゴミくずの除去などができる図書消毒機を使う児童=奈良県の桜井市立図書館で5月18日、藤井達也撮影
本の殺菌消毒やゴミくずの除去などができる図書消毒機を使う児童=奈良県の桜井市立図書館で5月18日、藤井達也撮影

 <本は雨のようなものじゃないかなって。雨はすべての者に分けへだてなく降りそそぎます。そして、雨の降りそそぐ土地に草木が育つように、本を読むことで人間の知恵は花開くんです>

 これは私が昨年、編訳した児童書「戦場の秘密図書館 シリアに残された希望」(マイク・トムソン著)の中の一節。バーシトという名のシリア人青年が語った言葉だ。原著は英国人ジャーナリストの大人向けノンフィクション。

 シリア政府軍によって封鎖され、空爆のやまない街で、バーシトたちは危険をかえりみず、がれきの中から1万4000冊もの書物を救出。地下になんと「図書館」を作る。戦火を逃れ、そこで本を読み、国の未来を語り合い、絶望的な暮らしの中にも小さな希望を見いだそうとするのだ。

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