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養老先生のさかさま人間学

解剖学者の養老孟司さんが、ユニークな視点で世の中のできことを語ります。

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養老先生のさかさま人間学

振り返れば、あっという間

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 喜んだらいいのか、悲しむべきなのか、よく分からない。そういうことって、ありますね。

 というより、何事も結局は、そういうことなのかもしれませんね。いいも悪いも、見方次第ですから。

 新型コロナウイルスで外に出られない。おかげでわたしは、たまった虫を標本にする時間ができました。いつかできたらと、紙包みの中に入れていたのですが、その時間ができてしまいました。

 虫ピンを刺せばいいというだけではなくて、これまでに集めた何万匹もの新しい標本を、箱に入れていきます。分類しなければいけませんから、だいたいの種類を見分けながら、どの標本箱に入れるかを決めなければいけません。箱からはみ出すと、間隔を少し変えて並べ直したり、別の標本箱に移動させたりする必要も出てきます。

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