リニア問題 知事視察時期が焦点 準備工事再開、27年開業に影響 /静岡

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昨年、準備工事の現場を視察した川勝平太知事(手前左から2人目)と同行した宇野護JR東海副社長(同3人目)=静岡市で
昨年、準備工事の現場を視察した川勝平太知事(手前左から2人目)と同行した宇野護JR東海副社長(同3人目)=静岡市で

 リニア中央新幹線品川―名古屋間の2027年の開業に向け、未着工の静岡工区で6月中に準備工事を再開できるかが注目されている。金子慎JR東海社長は5月29日の記者会見で「6月中に(知事の)了解を得られないと、27年の開業は難しい」と重要な節目として挙げた。川勝平太知事とのトップ会談で事態の打開を図りたい考えだが、川勝知事は静岡工区に通じる作業道の視察後に応じるかを判断する見通し。視察の時期によっては準備工事の再開がずれ込み、27年の開業に影響を与えそうだ。【山田英之】

 「27年の開業に向けて重い責任感を持ってやろうと思っている。知事の理解を得たい」。金子社長は会見で27年の開業のため、6月中に準備工事の再開が必要になるという考えを明らかにした。開業の延期については「まだ会って話をしていない。今の段階でダメだったという話は控えたい」とトップ会談の実現に期待した。

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