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養護施設児童への給付金 狙う親、浪費の恐れ 子どものため使う仕組みを

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入所している子どもの特別定額給付金に関する書類を確認する関東地方のある児童養護施設の施設長=2020年5月22日、鈴木敦子撮影(画像の一部を加工しています)
入所している子どもの特別定額給付金に関する書類を確認する関東地方のある児童養護施設の施設長=2020年5月22日、鈴木敦子撮影(画像の一部を加工しています)

 新型コロナウイルス対策で国民に一律10万円を支給する「特別定額給付金」を巡り、児童養護施設にいる子どもの給付金を親が要求するケースが出ている。浪費される恐れがあるため施設側は断り、子ども名義の個別口座で管理しているが、退所後に引き出されてしまうことも懸念される。専門家は子どもの財産を守る仕組みづくりを求めている。

 「子どもの定額給付金をもらえないか」。4月下旬、関東地方の児童養護施設に入所児童の母親から電話があった。給付金の支給が発表された直後のことだった。男性職員が「これは子どものためのお金。子どもの希望を聞いて使うか、貯金しておきます」と説明すると、母親は不満そうに「退所時まで全額を残しておいて」と言ったという。

 北関東の児童養護施設の職員も入所児童の親から子どもの給付金を求める電話があり、「断ると『普通の家でも児童手当は親のものだろ』と怒鳴られた」と明かす。群馬県内の児童相談所によると、明らかに給付金目当てで児童の引き取りを希望するケースがみられるほか、「親を助けたい」との思いか…

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