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9月入学を急ぐより、入試範囲狭め「自ら考える力」「学習への意欲」はかる改革を=澤圭一郎

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スマートフォンで記念写真を撮る親子=静岡県沼津市米山町の沼津市立第五小学校で2020年6月1日午前8時27分、石川宏撮影
スマートフォンで記念写真を撮る親子=静岡県沼津市米山町の沼津市立第五小学校で2020年6月1日午前8時27分、石川宏撮影

 未曽有(みぞう)の事態に直面している学校を対象に「9月入学」の論議が持ち上がっている。賛否がある。

 私は、この事態の最中に拙速に導入することに反対だ。簡単にいえば、人手が大いにかかり、巨額の財政措置も必要になる。制度の見直しも多岐にわたる。その準備がこの混乱下でできるのか、大いに疑問だからだ。

 さらにいえば、秋入学のメリットが「欧米のスタンダードに合わせることができる」くらいしか見当たらないのだ。日本から欧米に留学がしやすくなり、海外からも留学生が来やすくなるのは確かだろう。ただ、今まで以上に英語での授業や講義をスタンダードにする前提があってのことでもある。社会の混乱を引き起こしてまで「いま実施する」必要性が薄いと感じる。

 長引いた休校で、学習や授業の遅れが生じているのは事実。なんとか手当てをしなければならない。自治体は、夏休みの短縮を打ち出し、さらに土曜授業も入れて、時間を確保するだろう。

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