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SUNDAY LIBRARY

岡崎 武志・評『あとを継ぐひと』『文豪と借金』ほか

◆『あとを継ぐひと』田中兆子・著(光文社/税別1600円)

 けっこう流行(はや)っていた店なのに、ある時、気づいたら閉店していた。よくあることだ。たいていは、後継者不足による。田中兆子『あとを継ぐひと』は、まさしくその問題を様々(さまざま)な職業で考えた小説集。

 「後継ぎのいない理容店」が、まずいい。地方都市で理容店をきりもりする哲治は60過ぎ。客足は減る一方でそろそろ潮時か。妻とは早くに離婚。一人息子は「床屋はやらないよ」と宣言、都会へ出て家に寄り付かない。そんなすれ違う親子の気持ちが、思いがけない形で寄り添うことに。

 戦前から続く麩菓子(ふがし)を作る工場の女社長。周囲に結婚をせっつかれるが商売は大変だ。果たしてゴールは?(「女社長の結婚」)。

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