老舗遊園地がコロナでピンチ　ネットで資金募る　新潟・サントピアワールド

　1976年開園の老舗遊園地「サントピアワールド」（新潟県阿賀野市）が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で存続の危機にあるとして、ネットで寄付を募るクラウドファンディング（CF）を始めた。園では「親子3世代の絆を育む数少ない場所。存続に協力を」と呼びかけている。【増田博樹】

　新型コロナの拡大で、3月の売り上げは前年同月に比べ約7割減。緊急事態宣言を受けて休園した4月と5月はそれぞれ97％、92％減った。冬季に積雪で休業する同園は、年間売り上げの約4割を3～5月が占めており、極めて厳しい状況だという。

　CFに踏み切ったのは、売り上げの激減分を融資などでまかない切れず、来年の営業も見通せないため。ジェットコースターの点検費1000万円などアトラクションの維持費約3000万円のほか、固定費や今後の新たな取り組みに向けた費用も含め、計5000万円を集める計画。期間は7月30日まで。