「先生。実は、うちにはWi-Fi(ワイファイ、無線LAN)がないんです」。群馬県立高校の女性教諭は新型コロナウイルスによる休校中の5月中旬、オンライン授業に一度も参加しない女子生徒が気になり、電話をかけた。「家ではスマホ(スマートフォン)を使わない」「接続方法が分からない」。要領を得ない返答を繰り返した後、生徒は家庭にネット通信環境がないことを打ち明けた。
教諭は「本人の責任ではないのに授業を受けられず、つらい思いをさせてしまった」と肩を落とす。ほかにも家計を心配して無料Wi-Fiのあるコンビニエンスストアなどに行く生徒もいると知った。3月の休校開始が唐突で、生徒に事前に確認する間もなかったという。
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