メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

特権を問う

軍機低空飛行後に明治建築の土蔵倒壊 米は因果関係認めず 補償なく憤る住民

岡山県津山市で米軍機の低空飛行による振動で倒壊したとみられる井口貞信さん宅の土蔵=関係者提供

 岡山県津山市で2011年3月、農家の土蔵が突然倒壊した。周辺では多くの住民が低空飛行する米軍機を目撃したにもかかわらず、米軍は責任を認めず、いまだに被害は補償されていない。現場を訪ねると、一般市民が米軍を相手に被害を立証する難しさが見えてきた。

 山間に田畑が広がる岡山県北部の津山市上田邑(かみたのむら)。9年前のまだ肌寒い3月2日午後3時ごろ、自宅のこたつで確定申告の書類を作っていた農家の井口貞信さん(75)は轟音(ごうおん)と家が持ち上がるような振動に見舞われた。裸足で外に飛び出すと、庭の土蔵がぐらぐらと揺れ、目の前で倒壊した。

 土蔵から5メートルほどの場所に倒れていた井口さんの母親は「飛行機じゃ。頭の上を通った!」と言った。爆風で立っていられず、しばらく耳も聞こえなくなったという。近くに米軍基地はなく、米軍機を見かけた記憶もない。「なぜこんな場所で……」。苦悩の日々が始まった…

この記事は有料記事です。

残り1190文字(全文1586文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ソウル市長、遺体で発見 「遺言」残し失踪 元秘書がセクハラ訴え

  2. 改憲めぐる倒錯と二枚舌

  3. 山本太郎の現在地 (上)都知事選、野党競合でも出馬 山本太郎氏「実験」の狙い

  4. 東京都、新たに感染者224人確認 過去最多 新型コロナ

  5. 「やめられなかった」勤務時間中に喫煙3400回 学校抜け出し食事も 大阪府立高教諭処分

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです