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#最後の1年

新型コロナに揺れる学生スポーツ界。最高学年の選手は無念や戸惑いを抱きながら「最後の1年」を過ごしています。

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高校無敵のボクサー、「空白」知りハングリーに 狙うはパリ 鹿屋工・荒竹一真

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 放課後、部室に向かったものの着替える気力は起きなかった。「俺、帰るわ」。鹿児島県立鹿屋工高ボクシング部の荒竹一真(17)は力なくつぶやいた。新型コロナウイルスの感染が広がりを見せていた2月26日、全国高校選抜大会(3月、石川県)の中止が発表された。3年生になる目前、夢見てきた「高校8冠」は道半ばにして途絶えた。

 高校ボクシング界で「8冠」は無敵の称号だ。夏の全国高校総体3回、秋の国体3回、そして春の選抜大会2回と出場可能な8大会の完全制覇だ。達成者は過去に、ともに奈良県立王寺工高で2015~17年に成し遂げたライト級の今永虎雅(20)=東洋大=とウエルター級の荒本一成(20)=日大=の2人。世界ボクシング協会(WBA)と国際ボクシング連盟(IBF)のバンタム級王者(WBAはスーパー王者)の井上尚弥(27…

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