メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

まとメシ

撮り鉄の「食」の思い出(76)大歩危・小歩危で歩危マート・岩豆腐編/2008年~2020年

情報提供:おとなの週末

徳島県・吉野川に沿う山間部にある、大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)。歩危マートで売られている岩豆腐を使った、硬くて濃厚な豆腐料理をご紹介。 吉野川沿いの渓谷の景色といっしょに、満喫いたしました……。

toritetsu_title_01_0616_1590850364

大歩危・小歩危で歩危マート・岩豆腐編/2008年~2020年


前回は大歩危のぼけ揚げ編でした。

今回は、同じお店の岩豆腐を使って、硬くて濃厚な豆腐料理をいろいろ楽しみました。

土讃線の小歩危駅と大歩危駅の間には、吉野川を渡る第2吉野川橋梁があり、渓谷と鉄橋の取り合わせで美しい鉄道風景になっています。

冬には黒くなった山々に橋梁と列車が浮かび、新緑の季節にはきらきらと輝く木々の間を走ります。

とにかくお気に入りの撮影地で、四国撮影に行ったときには季節にかかわらず、何度も通ってしまいます。


mato_tetsu_075_IMG_6458_1590850636 列車の先頭から見た第2吉野川橋梁(2010年撮影)

mato_tetsu_075_VK8O8675_1590850662 冬の橋梁、列車が午後の光に浮かび上がる(2006年撮影)

mato_tetsu_075_B36I8821_1590850687 新緑の橋梁、淡い緑が美しい(2017年撮影)


大歩危・小歩危橋観光の基点は大歩危駅。

すべての特急列車が停車します。

駅舎も古民家風です。

ホームのすぐ横は渓谷になっていて、駅近くの橋から撮影するとなかなか良い感じに写ります。


mato_tetsu_075_IMG_5917_1590850746 大歩危駅は古民家風の駅舎(2017年撮影)

mato_tetsu_075_B36I9072_1590850776 駅のすぐ横には渓谷、ホームから歩ける散策路もある(2017年撮影)

mato_tetsu_075_IMG_9344_1590850810 春には桜並木が美しい(2015年撮影)


大歩危駅のホームには、ちょっと変わったモニュメントがあります。

つり橋です。

これは祖谷峡(いやきょう)を代表する風景、「祖谷のかずら橋」を模しています。

平家の落人が追ってから逃れるために作ったといわれ、現在でもカズラのつるで編まれています。

さすがに現代ではワイヤーも入っているのですが、渡ってみると、これがなかなか……。

足元のすけ具合といい、ギシギシと揺れる感じといい、けっこうなスリルです。

かずら橋へは、大歩危駅前からのバスで行くこともできます。

mato_tetsu_075_0R9A4372_1590850963 大歩危駅ホームにある
祖谷かずら橋のモニュメント(2016年撮影)

mato_tetsu_075_VK8O8588_1590850993 祖谷かずら橋。
渡ればなかなかのスリル(2006年撮影)


大歩危駅前といえば、前回のぼけ揚げでも出てきた歩危マートです。

1号店は売店で、2号店は食堂。

このあたりで撮影しているときの昼食は、だいたいこのお店です。

mato_tetsu_075_P4070250_1590851076 駅前の歩危マート1号店は
売店(2020年撮影)

mato_tetsu_075_P4070251_1590851094 2号店は食堂(2020年撮影)


前回は祖谷そばと雲海汁をご紹介しましたが、オススメはまだあります。

ひとつは、素朴な地元料理のぼけ祖谷汁。

大昔のこの地方のお雑煮をアレンジしたものだそうで、歩危マートでレシピを公開してくれています。


[ぼけ祖谷汁の作り方]

・ぼけ揚げを大きめに切ってこんがり焼く

・シイタケを水に入れて炊き、揚げを加える

・旬の野菜を適当に入れる

・こんにゃく、豆腐を薄めに大きく切って入れる

・味はごく薄いしょう油味


出汁は、ぼけ揚げだけなのに深みがあってやさしい味です。

食べるときにそば粉を振り入れると、さらに濃厚になって温まる料理です。

食べ進めるなか、地元でとれた柚子果汁をかければ、今度はすっきりとした味わいも楽しめます。
mato_tetsu_075_P4070268_1590851297 歩危マート名物の祖谷ぼけ汁(2020年撮影)

mato_tetsu_075_P4070273_1590851320 そば粉をふりかけていただく(2020年撮影)

mato_tetsu_075_P4070302_1590851343 柚子果汁をかければすっきりとした味わいに。
柚子果汁は売店でも購入可。(2020年撮影)

ここからは、岩豆腐を使った車中料理に挑戦!


ほっこりとした祖谷ぼけ汁の中でも気になったのが、きゅっと締まった豆腐です。

この豆腐かなり固めの岩豆腐で、歩危マートの1号店で売っています。

値段は1本600円、かなりの大きさです。

半分や、1/4本でも売っています。

まる1本買っても、2人ではとても食べきれないと思っていたのですが、水を変えながら保存すればしばらく持つとの話だったので、1本購入です。

いざ塊で手にしてみると想像以上の硬さで、ずしっと重さを感じます。

この大きさなのに、上側を持っても崩れずにラクに持ち上がるほどで、包丁を入れても、豆腐とは思えない抵抗感です。

mato_tetsu_075_P4070296_1590851606 岩豆腐1本。
下は(皿ではなく)お盆で、
かなりの大きさ(2020年撮影)

mato_tetsu_075_P4070276_1590851643 この大きさと味を考えると、
びっくりするくらい安い(2020年撮影)


この日の夜から、3日に渡って豆腐料理です。

初日は、やや薄めに切った豆腐。

冷ややっこ、というより豆腐の刺身といった感じです。

そのままでも大豆の味が濃くて、実にいい!

硬さは沖縄の島豆腐のようですが、島豆腐のように塩味がなくてシンプルなおいしさです。

醤油をつけたり、柚子果汁をつけたり、いろいろと楽しめました。


mato_tetsu_075_P4070310_1590851746 初日は生でいただく(2020年撮影)


2日目は豆腐のステーキです。

やや厚めに切って、表面に少し焦げ目がつくくらい焼いて、酒と醤油、少しの砂糖でさらに焼きます。

濃いめの味付けをしても、豆腐の味は負けません。

固めの食感が、実に良いです。

mato_tetsu_075_P4070326_1590851831 醤油ベースの味付けで豆腐ステーキ完成(2020年撮影)


3日目は長めに切った豆腐をフライパンで焼いて串に差し、田楽味噌をかけて豆腐田楽にしました。

木の芽をあしらいたいところですけど、まだ季節が早くて購入できませんでしたが、お味は十分です。

まだまだ料理のアレンジは考えられそうなので、近く取り寄せてみようかと思っています。

mato_tetsu_075_P4080399_1590851911 長めに切った豆腐を焼く(2020年撮影)

mato_tetsu_075_P4080400_1590851926 串にさして田楽味噌をかけて豆腐田楽完成(2020年撮影)

撮影旅からの帰宅後、歩危マートで購入したそば米料理にトライ!



歩危マートを後にして約1週間後。

自宅に帰ってから、お土産に購入してきたそば米を料理してみました。


mato_tetsu_075_P4080366_1590852055 お土産に買ったそば米(2020年撮影)


だいたい裏面にある説明通りで、冷蔵庫の中を見ながら適当にアレンジです。

mato_tetsu_075_P5010008_1590852100 たっぷりのお湯で
やわらかくなるまで茹でる(2020年撮影)

mato_tetsu_075_P5010011_1590852119 茹で上げると
本当にお米のようになる(2020年撮影)

mato_tetsu_075_P5010015_1590852142 根菜などの具を
昆布とカツオの出汁で煮て、
そば米を投入(2020年)

mato_tetsu_075_P5010031_1590852167 ひと煮立ちさせて器にもれば、そば米ぞうすい完成(2020年)

mato_tetsu_075_P5010037_1590852189 さらっとして、
いくらでも食べられる(2020年撮影)


このそば米ぞうすいも、素朴な味わいです。

大歩危・小歩危の風景と祖谷の素朴な味わい。


何度でも行きたくなる四国中央部の旅でした。







佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。
 鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。
 ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。

関連記事

撮り鉄の「食」の思い出(1) 憧れのダイナープレヤデス(寝台特急トワイライトエクスプレス)/2015年撮影

撮り鉄の「食」の思い出(2) ダイナープレヤデスふたたび(トワイライトエクスプレス瑞風 始動)/2017年撮影

撮り鉄の「食」の思い出(3) 会津鉄道、人気の駅長ネコとソースカツ丼の旅/2017年撮影

撮り鉄の「食」の思い出(4) 注目のグルメ列車「西武旅するレストラン52席の至福」/2017年夏メニュー

撮り鉄の「食」の思い出(5) 信越本線 碓氷峠 急勾配の碓氷峠と「峠の釜めし」/1983年撮影


情報提供:おとなの週末

おすすめ記事

広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ソウル市長、遺体で発見 「遺言」残し失踪 元秘書がセクハラ訴え

  2. あぶり出された若年層感染 中高年へ「感染及ぶ兆し」 東京最多224人

  3. 特権を問う 「Yナンバーに気をつけろ」沖縄移住の女性が体験した「基地の島」の現実とは?

  4. 東京都、新たに感染者224人確認 過去最多 新型コロナ

  5. 「健康とはほど遠い」 陰性になっても続く倦怠感と嗅覚障害 新型コロナ「後遺症」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです