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記者の目

相模原障害者殺傷、真の動機は 劣等感が差別心強めたか=中村紬葵(横浜支局)

相模原事件で起訴された植松聖被告が勾留されている横浜拘置支所=横浜市港南区で2019年11月25日午前9時36分、銭場裕司撮影

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で利用者ら45人を殺傷したとして殺人罪などに問われた元同園職員、植松聖死刑囚(30)の死刑判決が確定した。「障害者はいらない」と言い放った真意を知りたくて、私は初公判前から拘置所で接見を重ね、全ての公判を傍聴した。最後まで答えは得られなかった。だが、少なくとも判決が言及したような「世界平和」を望んで事件を起こしたわけではないだろうと確信している。結局、自身の劣等感やコンプレックスの裏返しで弱い立場の障害者への差別を強め、襲ったように思えてならない。

 植松死刑囚に初めて会ったのは2018年8月。接見室で待っていると、黒い長髪をまとめた姿で現れ、深く一礼して着席した。口調は穏やか。どこにでもいそうな若者という印象を受けた。

 接見を重ねるうち、外見への強いこだわりが見えてきた。「今一番したいこと」に脱毛と美容整形を挙げ、テレビの話題では「芸能人は見た目が良いから信用してもらえる」と力説した。別の日には突然、顔を手で強くこすり、「最近、顔が崩れてきたんです」と切り出した。返答に窮していると、「初公判前に美容整形クリニックに寄ってから行きたい。僕は劣等遺伝子なので」と真顔で言った。

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