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科学の森

「地上の太陽」研究が本格化

 軽い原子核同士が衝突して生まれる「核融合エネルギー」の利用に向けた研究が本格化している。太陽が輝く原理を用いたエネルギーで、「地上に小さな太陽をつくる」ともいわれるプロジェクトだ。新しい実験装置が完成し、さらに規模の大きな国際研究も進む。

 茨城県那珂市にある量子科学技術研究開発機構那珂核融合研究所で3月末、核融合実験装置「JT―60SA」が完成した。高さ16メートル、幅20メートルで世界最大だ。花田磨砂也副所長は「完成は感慨だが、プロジェクトとしてはまだ一里塚」と建設にかけた7年間を振り返る。今秋にも着火する「ファーストプラズマ」で実験が始まる。

 核融合反応は、水素など軽い原子核同士がぶつかり、融合してより重い原子核になる現象だ。太陽が輝くのも核融合のおかげで、JT―60SAではより効率良くエネルギーができる重水素と三重水素(いずれも水素の同位体)を使う。ぶつかるとヘリウムと中性子ができ、膨大なエネルギーが生まれる。プロジェクトでは将来、核融合エネルギーによる発電を目指す。

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