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来年の入試だけ半年延ばして 高校3年生たちが考えた「2020年度スライド案」とは

試験の開始を待つ受験生ら=2020年2月25日、榊原愛実撮影

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 新型コロナウイルスの影響で学習の遅れや格差が生じているとして、首都圏の高校3年生たちが、大学入試の時期を半年後ろにずらす案を提唱している。その名も「2020年度スライド案」。一方で、今の高2が受ける大学入試の時期はずらさないという。それだと今の高2が不利になるのでは?と思ってしまうが、そうならないようにちゃんと考えているらしい。どういうことなのか。メンバーの男子生徒(17)に解説してもらった。

 大学入試の時期を巡っては、自民党の秋入学制度を検討するワーキングチームが2週間~1カ月程度遅らせることを提言している。しかし、男子生徒は「再び休校する可能性もあり、それでは足りない。より余裕を持たせた対応が必要だ」と主張する。

 さらに、第2波到来の可能性があるなか、「3密」を避けた状態での安全・公平な試験の実施は難しい▽共通テストの試行調査(プレテスト)が十分に行われていない――ことも懸念されるとして、考えたのが入試の時期を半年ずらし、大学入学共通テストを「21年7月」に実施する案。一方で、今の高2の受験は「22年1月」と従来の時期に戻す――としている。

 一体どういうことなのか。この案のポイントは3段階のステップを設け、中でも「21年4~8月」を「移行期間」と位置づけている点だ。概要は以下の通り。

 <ステップ1>「新しい学校生活のかたち作り」(~21年3月)

 「3密」を避ける「学校の新しい生活様式」を定着させるとともに、新型コロナの第2波に備え、オンライン教育の充実化を進める。共通テストのプレテストを1~2月ごろ、高校野球や高校総体などの全国大会は3月に実施する。就職希望者は卒業を認める。

 <ステップ2>「進級・進学への移行」(21年4~8月)

 現在の高2はこの時期に高3の学習内容を先取りして学ぶ。現在の高3は7月以降、共通テスト、私立大入試、国公立大の2次試験を受ける。

 <ステップ3>「既存年度への還元」(21年9月~22年3月)

 今の高2は9月から正式に高3に進級する。高校野球や高校総体などの全国大会はこの期間に開催する。共通テストは22年1月に実施する。

 もちろん課題はある。男子生徒もそれは認識している。今の高2はステップ2で学習の「先取り」がどこまでできるのか。部活動の大会も入るためかなりタイトなスケジュールになる。今の高3の入試を延期すれば、浪人生はどうなるのか――。

 その上でこう訴える。「ステップ2でどこまでフレキシブルにできるかがポイント。この期間を設けることで学びの体制の立て直しや新しい生活様式に慣れるための余裕が生まれるので、受験生以外にも意味があるはず。当事者である高校生にしか言えない意見を世の中に届けることで、新しいアイデアが生まれるきっかけになればと思います」【千脇康平】

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