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つむぐ平和

広島二〇二〇/14 命の尊さ、次世代へ 黒瀬真一郎さん(79)=東区 /広島

黒瀬真一郎さん=池田一生撮影

 1969年に広島女学院中学高校の英語教諭となり、2014年に学校法人「広島女学院」の理事長を退任するまで、半世紀近くにわたり平和教育に力を注いだ。女学院では350人の生徒が原爆の犠牲になった。「命の尊さを次の世代に伝えるのも教師の役割であり、自分たちにできることをやってきた」と振り返る。

 広島女学院は1973年、犠牲となった生徒の遺族や卒業生らから文章を募り、手記集「夏雲」を作った。原爆体験を英語で学び、海外の人にも届けることができるのではと考え、翌年には英語版の作成に着手した。

 初めての翻訳で、作業は連日深夜に及んだ。単に英訳するのではない。子どもを失った遺族の思い、生き残った者の苦しさ。どのような単語を使い表現したらいいのか悩みながら、76年に英語版「サマークラウド」が完成した。同校の英語教材として長く使われているほか、生徒がホームステイ先に持参したり、学校を訪れる外国人の生徒に贈ったりして、海外の人に原爆の悲惨さを伝える教科書となっている。

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