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抗マラリア薬の危険性指摘した論文撤回 新型コロナ治療の研究に疑義 米企業関与

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抗マラリア薬ヒドロキシクロロキン=AP
抗マラリア薬ヒドロキシクロロキン=AP

 国際的な注目を集めた新型コロナウイルスの治療をめぐる複数の研究で、患者データの信頼性が保証できなくなったとして、二つの有名医学誌が4日、相次いで論文の撤回を発表した。いずれも米シカゴに拠点を置くデータ分析企業「サージスフィア社」が研究に関与していた。同社は第三者の調査に対して元データの提供を拒んでいるといい、同社が参加した別の研究に波及する可能性がある。

 撤回された論文の一つは、米ハーバード大ブリガム・アンド・ウィメンズ病院などの研究チームが、抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンが新型ウイルスの治療に有効かどうかを検証したもの。5月22日付の英医学誌ランセットに掲載された。世界の671病院で治療を受けた約9万6000人の患者データを分析した結果、ウイルスへの有効性は確認できず、心臓への悪影響や死亡リスクが高まる可能性が示唆されたとした。

 ヒドロキシクロロキンは、トランプ米大統領が新型ウイルスへの治療に有効と主張し、自身も服用していると明らかにして注目されたが、明確な効果を示す研究結果は示されていない。

 論文発表から約1週間後、世界各地の医師や統計学者ら約200人が、患者データに関する詳細な情報開示がないことを疑問視し、論文の著者らに対する公開質問状を発表…

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