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「めぐみを助け出してからじゃないと逝けない」 横田滋さんの最期の日々

支援者との集会後、腕を組んで笑顔で歩く横田滋さん、早紀江さん夫妻=川崎市で2017年2月5日、竹内紀臣撮影

 北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(行方不明時13歳)の父親で5日に亡くなった横田滋さん(87)は晩年、「生きているうちに」との焦りを募らせていた。思うように体を動かせなくなった入院後も、看病を続ける妻の早紀江さん(84)に「頑張る」と話していた。【斎川瞳、堀智行】

 滋さんは2014年10月、川崎市の自宅近くの路上で転倒し、前歯を折るなどのけがをした。この頃、取材に対して「めぐみを助け出してからじゃないと、逝けないですよ」と話すなど、自らの死を意識した言葉が目立つようになった。

 同年3月には、滋さんと早紀江さんはモンゴルでめぐみさんの娘キム・ウンギョンさんと面会した。同年5月には北朝鮮が拉致被害者を含む全ての日本人に関する再調査を約束する「ストックホルム合意」があった。滋さんは、孫との対面に踏み切った理由を「一目会って死にたかった」と話した。

 連日殺到する報道陣の取材が長引いても、滋さんは嫌な顔一つ見せず、質問に応じ続けた。穏やかな人柄とともに残された時間の短さへの思いがにじんだ。動きが出てきた日朝交渉について「十数年動きがなかったが、今度こそ希望が持てる。最後のチャンスになる」と繰り返した。

 滋さんは転倒事故後、健康に配慮して大好きだったお酒を…

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