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「再エネ100%」夢追う社長(その2止) 大手の「独占」に挑む

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新型コロナウイルスの感染リスクを考慮して、オンライン会議システムを使って開かれた株主総会で説明するグリーンピープルズパワーの竹村英明社長(左端)=東京都渋谷区で2月27日、北山夏帆撮影
新型コロナウイルスの感染リスクを考慮して、オンライン会議システムを使って開かれた株主総会で説明するグリーンピープルズパワーの竹村英明社長(左端)=東京都渋谷区で2月27日、北山夏帆撮影

 

 ◆夢の実現信じ、多士済々の仲間と

反原発、信念胸に

 虫、魚、木、風車などをあしらったマークがちりばめられたポスターがホワイトボードに張られていた。キャッチコピーは「どんな電気をつかいますか?」。東京都渋谷区のセミナー室で今年2月27日に開かれた電力小売会社「グリーンピープルズパワー(GPP)」の株主総会。ノーネクタイでポスターの前に座った社長の竹村英明さん(68)は「年内のユーザーは1000人です」と目標を示した。新型コロナウイルスの感染リスクを考慮して、決意はオンライン会議システムを通して、株主らに伝えられた。同社の目標は、再生可能エネルギー100%の電力供給を目指すこと。「電力自由化」が実現されたとはいえ、大手電力会社の存在はとてつもなく大きい。

 それでも歩みを進めてきた。GPPは2月から独自の電力販売を始めたのだ。必要な小売電気事業者のライセンスを経済産業省から取得するのに申請から1年以上を要した。「極小会社には難関だったが、サポートしてくれた新電力会社があったので助かりました」と振り返る。これで自ら開拓した消費者に、千葉県匝瑳(そうさ)市での太陽光発電による電気を、供給できるようになった。

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