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藤原帰一の映画愛

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ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから ラブレター代筆で描く、少数弱者の秘めた声

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 劇場で映画を観(み)る機会を新型コロナウイルスに奪われてしまった真冬のような苦難も終わり、輝く夏を迎えることができました。このコラムでも来週からは劇場公開の映画を取り上げますが、動画配信のネットフリックスにいい作品があったのでご紹介します。高校生が口下手なクラスメートの代わりにラブレターを書いてあげるという映画です。チャーミングだけど観るそばからすぐ忘れちゃうロマンティックコメディーみたいですが、キャラクター表現の彫りが深いので、深刻ぶったりしないのに味わいが濃い映画になりました。

 エリーは、子どもの時、両親と一緒に中国からアメリカにやってきました。お父さんは技術者なんですが、英語をうまく話せないため、博士の学位まで取ったのに、いい職がありません。田舎町の駅長さん、というよりも一日に2回しか来ない列車のために信号の切り替えをするのが仕事です。

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