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4月初旬、東京都内の新型コロナウイルスの感染者は1日あたり3桁に迫ろうとしていた。感染拡大の影が忍び寄る中、東京都庁7階の知事室に近い小会議室に数台のカメラやプロンプター(原稿映写機)などの機材が運び込まれた。
新型コロナ関連の情報発信を強化するため、小池百合子知事(67)の肝いりで始めるインターネット番組の準備だった。観葉植物やモニターを備えたスタジオはわずか2日で完成し4月3日から放送が始まった。
保健所との連携不足、患者集計ミス…パフォーマンスで薄められた印象
「こちらは新宿、東京都庁。都知事の小池です」。番組は、緑を基調とした防災服姿の小池氏のあいさつで始まる。元テレビキャスターとして番組作りにこだわりが強く、職員が用意した原稿を「これは役所言葉よ」と修正することもあるという。5月末までは、ほぼ毎日、今月に入ってからは週2回の配信を続けた。
都のコロナ対策の広報費は小池氏自身が出演す…
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