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余録

フィリピンに「バヤニハン」という言葉がある…

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 フィリピンに「バヤニハン」という言葉がある。共同作業や相互扶助による「助け合い」の意だ。引っ越しや困り事などの時、力を合わせて乗り切る慣習に息づく。新型コロナウイルス対策の新法も「バヤニハン法」と呼ばれる▲コロナの世界的流行で途上国支援の活動に支障が出ている。国際NGO「オックスファム」はアフガニスタンなど18カ国での活動停止を発表した。76カ国に派遣されていた国際協力機構(JICA)海外協力隊員も一時帰国を余儀なくされた▲フィリピンのカカオ農家を支援する茨城県立水戸農業高校の「カカオガールズ」部の部員ももどかしい思いを抱える。学校は再開されたが、部活の再始動はこれからという▲カカオ農家の多くはチョコレートを食べたことがない、と授業で知ったのが活動のきっかけだ。「衝撃を覚え、仲間と共に立ち上がりました」。現地産カカオを使った商品開発の経験をつづった3年生、富永直(なお)さん(17)の作文はJICAのコンテストで優秀賞を受けた▲農家とオンライン交流を続ける傍ら、商品売り上げの一部から食料品や医薬品の購入費2万2386円を現地の高齢者に寄付した。顧問の安部由香子教諭(31)は「状況に柔軟に対応し、できる支援や活動を進めたい」と語る▲草の根の取り組みが模索される中、トランプ米大統領は世界保健機関(WHO)からの脱退を表明し、批判を浴びた。自国第一主義がはびこる現代、地球規模での「バヤニハン」が求められるコロナ禍である。

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