<くらしナビ・環境>
海の中がうるさくなっている。車の交通量増加で騒音が問題となるように、船舶の往来や海底の資源探査が活発化し、発する音が海洋生物に何かしらの影響を与えているとみられる。低減に向けた研究や取り組みは、始まったばかりだ。
●船通過時はガード下並み
アナログ放送のテレビ画面が「砂嵐」状態になった時の「ザー」という音に、「ゴオオオ」という音が混じりはじめ、だんだん大きくなっていった。
「中型の漁船が真上を通過した際は、地下鉄のホームにいるようだった」。3月末、千葉県・館山湾の水深約200メートルの海底で音の計測実験をした際の様子を東京海洋大の後藤慎平助教(海洋電子機械工学)は振り返る。通過時に計測した音の強さは100デシベル超。陸上でいえば国土交通省が目安とする「電車のガード下」を超える。「水中で発せられた音は大気中では聞こえない。でも私たちに聞こえないだけで、海中の音は増え…
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