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命のビザ80年

杉原千畝研究/8 「幻」の行き先、キュラソー

ヤン・ツバルテンダイク

 80年前、リトアニアのカウナスで杉原千畝の「命のビザ」発給を可能にした人物がいた。オランダ人のヤン・ツバルテンダイク(1896~1976年)だ。オランダ電機大手フィリップスに勤務し、リトアニア支社長として38年に赴任した。第二次大戦勃発で40年5月にナチス・ドイツがオランダを占領すると、バルト3国を管轄していた駐ラトビアのオランダ大使がドイツ寄りとされたカウナス駐在の領事を解任し、ツバルテンダイクを臨時領事代理に任命した。

 ツバルテンダイクはリトアニア脱出を図るユダヤ人難民に対し、「中南米のキュラソーやスリナムなどオランダ領への入国ビザは必要ない」とする声明文をフランス語でパスポートなどに書き込んだ。上陸には現地総督の許可が要ることは触れず、通常のビザに見えるように工夫された。この付記は「キュラソー・ビザ」と呼ばれ、同年7月24日~8月2日に約2350件が“発給”された。

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