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オリパラを考える

TOKYO2020/3 人権問題とIOC /愛知

メキシコ五輪の陸上男子200㍍決勝で力走する米国のトミー・スミス(右から3人目)とジョン・カルロス(左から2人目)

 「オリンピックと政治は距離を置くべきだ」という声は、しばしば耳にする。国際オリンピック委員会(IOC)が五輪の理念や運営について定めたオリンピック憲章にも、それは記されている。選手が各種の式典や競技の場で政治的メッセージを発信することも禁止されている。

 だが、この禁止はしばしば破られてきた。五輪史上、最もよく知られているのは、1968年メキシコ大会200メートル走の表彰式での出来事だろう。米国のトミー・スミス(優勝)とジョン・カルロス(3位)が表彰台で拳を突き上げた「ブラックパワー・サリュート」は、黒人の貧困と差別に抗議する行動だった。彼らは政治的メッセージを発信したとして、大会から追放されることになった。2位のピーター・ノーマンは、彼らの行為に賛同を表したが、処分の対象とはならなかった。彼はオーストラリアの白人選手だった。

 当時のIOCが人種差別問題に対応していないわけではなかった。それは、アパルトヘイト(人種隔離)政策をとっていた南アフリカ共和国に対するIOCの対応に示されている。同国は、64年東京大会以降、大会に招待されず、70年には除名に至っている。五輪への復帰は、アパルトヘイト政策撤廃を表明した92年になってからだった。

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