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水説

たそがれる官邸官僚=古賀攻

 <sui-setsu>

 近刊の「<嘘(うそ)>の政治史」(中公選書)を面白く読ませてもらった。副題は「生真面目な社会の不真面目な政治」。くだけた印象を与えるが、実は学術的な基礎から政治の嘘を分析した本だ。

 著者は東京大法学部教授の五百旗頭薫(いおきべかおる)さん(46)。祖父(真治郎さん)、父(真(まこと)さん)と続く学者一族の3代目に当たる。

 本書にたびたび登場するキーワードは「横着な嘘」。政治は状況の変化に対応する技術なので、嘘がつきものではある。ただ、健全な競争過程での「美しい嘘」や、高い次元を目指す「戦略的な嘘」と違って、「横着な嘘」は他人の迷惑など顧みない。見え透いているのに、だまし続けようとするあつかましさは、冷笑主義を伴って社会を不健全にしていく。

 五百旗頭さんの狙いは単なる政治評論ではない。だが、今の政権に触れたくだりは力がこもる。

 「政権が発した『横着な嘘』は、官邸に頭の上がらない行政の現場では…

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