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女の気持ち

雷の記憶 長崎市・丸尾典子(介護支援専門員・59歳)

 雷が大の苦手である。好む人はそういないだろうけど。

 ある晩、寝付けずにあれこれ思いを巡らせていると稲光がし、ゴロゴロと鳴った。だんだん近づいてくるのだろう。そう思い目を閉じていた。

 雷が落ちるのも怖いが、稲光だけでも嫌だ。頻繁に襲ってきてはまぶたの内側で白いものが激しく動き回る。

 雷が鳴ると、決まって父と母に思いをはせる。母と幼い私は父が仕事から帰ってくるのを待っていた。

 しきりに稲光がして、雷が不気味な音をとどろかせている。母が心配そうにしているのが伝染したのだろう。幼心にも父のことが心配で落ち着かないのだった。

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