お帰り、大きな古時計 卒業生らが修復 20年以上ぶりに学校へ 千葉・大多喜小

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職員室前に掛けられ子どもたちを見守る時計=千葉県大多喜町立大多喜小で
職員室前に掛けられ子どもたちを見守る時計=千葉県大多喜町立大多喜小で

 新型コロナウイルスの影響で休校が続いていた千葉県大多喜町立大多喜小学校が再開し、子どもたちの元気な声が戻ってきた。校内では「学校の主」がこの日を待っていた。臨時休校に入る直前に二十有余年ぶりに戻ってきた大きな振り子の古時計。「コツ、コツ、コツ」と子どもたちとともに再び確かな時を刻み始めた。

 時計は、1887(明治20)年に大多喜城最後の藩主・大河内正質(まさただ)氏から当時の大多喜尋常小学校に寄贈された。以来100年余り、学校に時を知らせてきた。1990年代に木造校舎を改築した際、近くの県立中央博物館大多喜城分館に文化財として寄託された。故障して動かないまま収蔵庫に保管されていたという。

 学校に戻せないかと、話が持ち上がったのは2019年11月。18年春まで校長を務め、時計を学校に一時里帰りさせるなど思い入れのあった町教委職員の市原恵治さん(63)が、町内の時計店に相談した。この道60年以上の鈴木孝七さん(77)は同校の卒業生で「時計の前に座らされたことがある」と覚えており、改築後に学校からなくなっていたことが気がかりだった。

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