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福島牛ブランド苦境 市場価格3割減 生産農家「続けているのが不思議」

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牛の世話をする狗飼功さん=福島県伊達市霊山町で2020年5月27日午後4時29分、寺町六花撮影
牛の世話をする狗飼功さん=福島県伊達市霊山町で2020年5月27日午後4時29分、寺町六花撮影

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光や外食産業が落ち込む中、福島牛の価格が大幅に下落し、生産農家たちが苦境に立たされている。東京電力福島第1原発事故による風評被害も根強い中、赤字を補塡(ほてん)する国の制度も5月に変更され、農家からは「福島にとって不利だ」という声が上がる。【寺町六花】

相次ぐ「牛農家をやめる」の声

 全農福島県本部のまとめによると、東京食肉市場での肉質等級がA4クラスの和牛価格(1キロ当たり)は、市場平均と福島平均ともに、昨年11月から今年4月にかけて3割減少した。福島牛の肥育農家で、JAグループ福島肉牛振興協議会などの会長を務める狗飼(いぬかい)功さん(72)=伊達市霊山町=は「原発事故で散々な目に遭ったのに、今度はコロナ。続けているのが不思議なくらいだ」とため息をつく。

 狗飼さんは生後10カ月の素牛(子牛)を競りで月3頭ほど購入し、約20カ月かけて育てた後、月3頭ほど出荷する。だが約100万円で購入し、出荷までの餌代に約40万円をかけた牛も、感染拡大前は140万~150万円で売れたが、今は素牛の購入費に届かない。「良い肉のために良い素牛を買いたいが、いつまで買い続けられるのか」と厳しい表情で語る。

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