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町田樹さんの世界

沈黙は「アスリート町田樹を殺すため」 真意は? 研究者・町田樹が目指すもの㊤

独特の言い回しでインタビューに答える町田樹さん。「氷上の哲学者」と呼ばれた現役時代をほうふつとさせる=東京都千代田区で2020年6月5日、内藤絵美撮影

 2014年ソチ冬季五輪フィギュアスケート男子日本代表の町田樹さん(30)は今、大学でダンスの実技授業やスポーツビジネス論を教えている。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛中、どのように学生と接してきたのだろうか。約1時間にわたるインタビューを2回に分けてお伝えする。話を進めると、メディアの取材を断るなど2年にわたった沈黙期間にも話題が及んだ。「少し過激な言い方になるかもしれないですが、自分の中で『アスリート町田樹を殺すため』です」。その真意とは。【聞き手・芳賀竜也】 (記事下にインタビュー動画)

オンライン講義 「チャット」で反応把握

 ――外出自粛が続いていた間、どのように過ごしていましたか。

 ◆私は研究職ですからテレワークでの仕事が可能でした。何かを調べてものを書くというのが仕事ですから、自宅でも作業は可能です。ただ図書館も封鎖されてしまっていたので、文献にはアクセスしにくかった。研究者はもとより、学生、大学院生は影響を大きく受けていると思います。一方で近年は、論文など学術的な文献も急速にデジタルアーカイブ(電子上の保存)が進んでいて、インターネットを駆使してなんとかカバーしています。

 ――一番困ったことは何でしたか。

 ◆慶大と法大で非常勤講師も務めており、ダンスの実技授業やスポーツビジネス論の講義を受け持っていますが、さすがにリモート(遠隔)での授業というのは初めての経験でした。オンライン会議のアプリケーションを駆使し、学生の皆さんに授業内容をどう伝達するかというのを本当に悩みました。いざやってみて、ああでもない、こうでもないという試行錯誤に時間がかかり、1カ月半くらいしてようやくオンライン授業の形式が自分の中で確立できた感じです。

 ――オンライン授業で多くの学生の反応を知ることは難しくないですか。

 ◆そうなんです。90人、100人規模の講義を担当しているの…

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芳賀竜也

毎日新聞東京本社運動部副部長。1976年、北海道生まれ。2002年入社。北海道報道部を振り出しに東京運動部で水泳、フィギュアスケート、東京社会部で東京都庁を担当。東京パラリンピック取材班デスク。五輪・パラリンピックを夏季2回、冬季4回取材。初取材の06年トリノ冬季五輪では入国直後に迷子になり、気付くと中国チームの選手村にいた。

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