メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

発言

コロナ禍を人間の安全保障で=東大作・上智大教授

 私は今年1月に「内戦と和平--現代戦争をどう終わらせるか」(中公新書)を出版した。南スーダンやアフガニスタン、シリアやイラクなどで10年ほど積み重ねてきた調査や、現地の国連職員として和平プロセスに関わった経験をまとめた本だ。

 そこで私は、戦後日本が平和国家として実施してきた支援のおかげで、アフリカや中東では、紛争当事者の双方から信頼されていることを実感しており、「その信頼を生かし、紛争当事者が対話を通じて紛争解決していくのを促す、いわゆる『グローバルファシリテーター(世界的な対話促進者)』を日本は目指すべき」だと主張した。またその役割は、紛争解決にとどまらず、「地球温暖化、大規模災害、感染症など、一国では解決できない、いわゆる『人間の安全保障』の課題について、他の国や国際機関、NGO、専門家などが知恵や経験を出し合い、共に解決を目指していくプロセスを作っていくことにも、役割を果たせるはず」と論じた。

 それから約4カ月、世界は新型コロナウイルスによって一変した。そしてこのコロナ禍ほど、典型的な形で「人間の安全保障」を脅かしているものは近年ないと感じている。

この記事は有料記事です。

残り828文字(全文1313文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 鹿児島、新たに30人の感染確認 28人がクラスター発生の飲食店客

  2. マダニ感染症で京都府内の80代男性意識不明 府内で今年初

  3. 首相官邸ネット発信「中の人」は電通マン 前任者も 政権のSNS戦略と深いかかわり

  4. ORICON NEWS 綾瀬はるか「世界を食べる」写真集最新作はリスボン ビーチで見せた“優しい異世界”

  5. 東京都の新規感染者は2日連続の100人超 新型コロナ

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです