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私の社会保障論 時間の使い方再考=東レ経営研究所特別研究員・渥美由喜

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 コロナ騒動で、一気にテレワークが浸透しつつある。四半世紀前からワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を研究していた私は20年近く前、経済産業省から「テレワークの先進企業事例を国内外100社ヒアリング調査してほしい」と依頼され、ヨーロッパ数カ国を歴訪した。

 例えば、英国のブリティッシュ・テレコムでは当時すでに新卒社員を含む社員10万人近くがフルタイムテレワークを選択していた。「入社したばかりの社員を上司が遠隔地からマネジメントできるのか?」と質問したところ、回答は「目の前にいない部下をマネジメントできないと言わぬよう管理職を研修で鍛える。そもそも自律心がない社員は採用していない」。

 これまで私が訪問してきた先進企業1500社に共通する「自律」「俯瞰(ふかん)」「葛藤」の頭文字を拾うと「JFK」。「未来への先駆者となろう」と提唱した故ジョン・F・ケネディ大統領に引っ掛けて、「企業と働く人を新たな開拓地に導くJFK」と語呂合わせで使ってきた。

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