メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

匿名の刃~SNS暴力考

SNS中傷規制「政治に批判的な言論、封じる懸念」 憲法学・志田陽子教授

表現の自由に詳しい武蔵野美術大・志田陽子教授=東京都豊島区で2019年8月5日午後3時14分、待鳥航志撮影

 恋愛リアリティー番組に出演していた女子プロレス選手の急死をきっかけに、SNSの誹謗(ひぼう)中傷対策を巡る議論が活発化している。自民党はプロジェクトチーム(座長・三原じゅん子参院議員)を設立し法規制を含む検討を始めた。「表現の自由」に詳しい武蔵野美術大・志田陽子教授(憲法)は「政治の動きが速いのが気になる。誹謗中傷の規制が前のめりになって、政治に批判的な言論まで封じられるような事態にならないよう注視しなければならない」と警鐘を鳴らしている。【聞き手・塩田彩/統合デジタル取材センター】

 ――SNS上の誹謗中傷対策に関する議論をどう見ていますか。

 ◆今、SNS上での心ない誹謗中傷に規制を求める声が大きくなっています。傷ついても我慢してきた人が多数いることの証しだと思います。「誹謗中傷」とは法的な定義がなくあいまいです。だから「誹謗中傷を規制する新しい法規制が必要だ」という主張には、表現の自由を狭めかねない危うさがあります。一方で、悪質な表現による権利侵害が深刻になっているため、「言論規制になるからダメ」「表現の自由を第一に」といった旧来の…

この記事は有料記事です。

残り2472文字(全文2947文字)

塩田彩

大阪府出身。2009年入社。前橋支局、生活報道部を経て19年5月より統合デジタル取材センター。障害福祉分野を継続的に取材しています。好物は児童文学。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 名古屋の名東区役所職員刺される 刺した60代を殺人未遂容疑で現行犯逮捕 愛知県警

  2. 感染者と同席「コロナパーティー」 「無敵」と参加の30歳死亡 「間違いだった」言い残し

  3. 講演で「トイレ汚い」きっかけ 大間々駅前のトイレ清掃 23年間休まず1200回

  4. 「死に追いやってしまった」「逮捕されるのが怖い」 木村花さん誹謗中傷 加害者の心情

  5. 小池氏「むしろ国の問題」 感染再拡大、菅長官の東京問題発言に不快感

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです