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特集ワイド

「なぜ君は総理大臣になれないのか」を見て考える 人間の善、劇場政治に苦闘

小川淳也衆院議員=内藤絵美撮影

 「なぜ君は総理大臣になれないのか」。映画のタイトルを見て、「政治家の映画か。あやしいな」という偏見が先に立った。作品紹介を見ると「衆議院議員・小川淳也(当選5期)、49歳」とある。「あの人か」と日本の政治家では珍しく質問ができる人を思い出した。テンポのいい画面展開であっという間の119分。小川氏の娘に同情し私は2度ほど涙ぐんでしまった。プツンと突然はじけてしまった男に巻き込まれていく家族の悲喜劇。「政治劇場」にあらがう糾弾の映画でもある。

 話は今から17年前、2003年秋にさかのぼる。香川の美容院の家に生まれ、高松高校、東大法学部、自治省(現総務省)と順風満帆の小川氏は32歳で国会議員を目指し、落選する。

 映画の良さは細部にある。穏やかながらも才気走った小川氏の顔が時折一変する。何度も繰り返される選挙戦初日の彼の顔だ。ときに目を真っ赤に、ときに涙をため、ときに雄たけびを上げる彼には、怒り、焦燥だけでなく、まるで何かが乗りうつったかのような迫力がある。

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