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小さな美術館の再出発=高橋興さん(青森中央学院大経営法学部教授) /青森

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高橋興さん
高橋興さん

 <TOUHOKU SAIHAKKEN>

 私は5月23日、青森市浪岡(旧浪岡町)でリニューアルオープンした「常田健 土蔵のアトリエ美術館」に出かけた。この日まで、4月開館予定が新型コロナウイルス対策で延期されており、私は本当に待ち遠しい気持ちでいた。

 受付で頂戴したリーフレット(作品リスト等)には、「1999年常田健88歳の夏、銀座ギャラリー悠玄での大回顧展をきっかけに全国デビュー」とあった。さらに、これをきっかけに「筑紫哲也NEWS23やNHK日曜美術館などの人気番組に登場し一躍有名人」とも。

 私が常田の作品を初めて見たのは、正確な記憶ではないが、浪岡町中世の館で開催された個展であったと思う。当時の常田は既に地元紙の連載小説数作の挿絵を描くような画家であり、絵の知識がほとんど無い私も名前は知っており、車での出張途中に立て看板でも見て立ち寄ったのだと思われる。そこで初めて見た絵の多くは土の匂いが強く、秋田県の兼業農家の長男として生まれ、高卒時までは農作業に駆り出されることもあった私に懐か…

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