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都知事選の行方も左右? 評伝「女帝 小池百合子」 異例の15万部突破

話題となっている「女帝 小池百合子」=東京都内で2020年6月11日午前10時半、古川宗撮影

 小池百合子・東京都知事の半生を描いた評伝「女帝 小池百合子」が大きな話題を呼んでいる。出版元の文芸春秋によると、5月29日の発売から約2週間で既に15万部を突破し、ノンフィクション作品としては記録的な売り上げとなる勢いだ。ツイッター上でも「都民だけでなく有権者として読んでおくべきだ」などといった感想が寄せられており、都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)での都民の投票行動にも少なからぬ影響を与える可能性がある。【古川宗/統合デジタル取材センター】

 同書は、女優・原節子の評伝で「新潮ドキュメント賞」を受賞した実績などを持つノンフィクション作家の石井妙子さんが執筆した。3年半かけて関係者100人以上に取材したといい、小池氏の幼少期から現在までを描いた400ページを超える大著だ。小池氏のエジプト・カイロ大への留学や、政治家となってからの言動など数多くのエピソードが盛り込まれており、石井さんがあとがきで「ノンフィクション作家は、常に二つの罪を背負うという。ひとつは書くことの罪である。もうひとつは書かぬことの罪である。後者の罪をより重く考え、私は本書を執筆した」と記している通り、内容は刺激的だ。

 インターネット上では、発売直後から話題をさらった。「都知事選に投票権を持っている人は、読んで判断したほうがいいです」(経済評論家・勝間和代さん)、「あまりに面白い。東京に住む者にとっては恐怖。虚無を隠し通す冷酷な手法の数々が今に続いている」(ライター・武田砂鉄さん)などツイッター上で著名人が相次いで内容を紹介し、評判に。既に第5刷まで重版しており、通販サイト「アマゾン」では在庫切れが続いている。文芸春秋の担当編集者は「まさかこんなに売れるとは思っていなかった」と明かした上で、評判の理由について、「政治家の評伝としてだけでなく、小池さんという一人の女性の生き方としても読むことができる。ノンフィクション好きを超えて、幅広く読まれているのだと思う」と分析する。

 ただ、関心を集めている背景には言うまでもなく、出版が都知事選を直近に控えたタイミングだったことも大きい。加えて…

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