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「戦争は女の顔をしていない」コミック版が異例ヒット 従軍の日常、淡々と「本気伝わった」

「戦争は女の顔をしていない」第1巻(KADOKAWA刊)

 第二次世界大戦中に従軍した旧ソ連の女性たちの証言集「戦争は女の顔をしていない」のコミック版が人気だ。2015年にノーベル文学賞を受賞したジャーナリスト、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ氏の作品が原作で、戦後75年の今年1月に第1巻を発売後、わずか1カ月で累計10万部を突破。戦争をテーマにした作品としては異例のヒットといい、その影響で原作本も売れて一時品切れになった。日本人にはあまりなじみのない独ソ戦、しかも一人一人の語りが淡々と続く展開で、これだけのヒットになったのはなぜなのだろうか。編集者の荻野謙太郎さん(44)に聞いた。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】

 独ソ戦は1941~45年にナチス・ドイツとソ連との間で繰り広げられた戦争で、ソ連側の犠牲者は2700万人に上った。過酷な戦況を背景にソ連では100万人を超える女性が志願して従軍し、医師や看護師など側面支援だけでなく、狙撃兵やパイロットなど前線の兵士としても戦った。

 「戦争は女の顔をしていない」は、ベラルーシの雑誌記者だったアレクシエーヴィチ氏が78年から500人以上の従軍経験のある女性から聞き取りをし、84年に発表した。独裁政権のベラルーシでは大統領が作品について「祖国を中傷している」と非難し、長い間出版が禁止されていたという。日本では08年に出版された。アレクシエーヴィチ氏による説明文は少し入るものの、ほとんどが証言した女性の語りをそのまま紹介する内容だ…

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