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こちらネット相談室

デマや詐欺から自衛する 情報源や真偽、確認する癖を うまい話は、まず疑う

「神戸市の偽サイト」を掲示し注意喚起を行っている神戸市公式サイト

 新型コロナウイルスは、フェイクニュースや便乗詐欺の氾濫など、ネット社会にも混乱をもたらしており、情報リテラシー(活用能力)が強く求められている。デマ事例や詐欺の手口、それらの対処法を整理してみた。

 ■フェイクニュース

 2月末、「トイレットペーパーやティッシュペーパーが品薄になる」といったデマがツイッターなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿、拡散された。「製造元の中国が生産停止している」「原材料がマスクの製造に回される」など、もっともらしい理由が添えられており、デマは広がり続けた。関係団体や厚生労働省は、「供給や在庫は十分ある。買い占めを控えて」と声明を出したが、空の棚や行列のインパクトあるマスメディアの映像なども拍車をかけ、人々は焦りからトイレットペーパーや食料品の買い占めに走った。

 「26~27度のお湯を飲むとウイルスが死滅する」「感染対策に花こう岩が有効」など医学的根拠のないデマも多数拡散した。一部には実践すると健康被害につながりかねないものもあった。

 SNSは拡散力が強くデマが広がりやすい。グーグルやフェイスブック、マイクロソフトなど米国大手IT7社は3月中旬、ウイルス関連の詐欺や誤った情報を排除するとした共同声明を発表している。

 他にも「4月1日に東京がロックダウン(都市封鎖)する」。さらには「発熱症状のある中国・武漢からの旅行者が関西国際空港の検疫検査を振り切って逃亡」「コロナウイルス感染者はゾンビのように振る舞う」など、陰謀論系や奇想天外なものまで出回ったようだ。

 「パンデミック(世界的感染拡大)」と同時に「インフォデミック(情報=Informationの流行=Epidemic)」にも立ち向かわなければいけない事態。デマ拡散の片棒担ぎをしないよう、情報源(ソース)や1次情報を確認したり、「フェイクニュースとして話題になっていないだろうか」とネットで検索したりする癖をつけよう。

 ■偽サイト横行

 1人あたり10万円の「特別定額給付金」申請開始の4月中旬から、電子申請を装い個人情報を打ち込ませる偽サイトが乱立した。偽サイトは申請窓口である神戸や札幌、横浜市役所や、厚労省などの公式サイトを忠実に再現しているが、URLを確認すれば、真偽が分かる。偽サイトのURLの終わりは「.jp」でなく「.tk」などとなっている。ちなみに「https://www.~lg.jp」は地方公共団体の、「~go.jp」は政府のサイトのURL。

 同様に「10万円配布につき、お客様の所在確認」といった詐欺メールも出回った。詐欺サイトに誘導して、申請に必要な振込口座の暗証番号やマイナンバーなどを盗み出そうとする手口。対策は、メール内のURLリンクをクリックしない。コンピューターウイルスの恐れがある添付ファイルは開かないことだ。

 このほか、マスク販売や募金を装う偽サイト、「治療法について」「お見舞金進呈」「マスク無料配布」などをかたったメールやスマートフォンのショートメッセージサービス(SMS)なども出現。今後も類似のネット詐欺は続くだろう。うまい話はまず疑ってかかろう。【高橋望】

 次回は7月18日に掲載します。ご意見、ご感想をお寄せください。ネットでのトラブル事案など、情報のご提供もお待ちしています。〒530―8251(住所不要)毎日新聞「こちらネット相談室」係 ファクス06・6346・8104/メールo.news@mainichi.co.jp…

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高橋望

1991年入社。パソコン通信(NIFTY-Serve、PC-VAN~草の根アングラネットなど)からのネットワーカー。主にIT関係の記事-セキュリティ、面白ベンチャー・サービス、ガジェットなどなど-を書いてきました。

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