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わが町にも歴史あり・知られざる大阪

/532 東高野街道/28 /大阪

旧河澄家近くの原始ハスは個人が管理されている=東大阪市日下町7で2019年6月6日、松井宏員撮影

 ◆東大阪市

 「大阪史蹟散歩」(中谷義夫著、1985年)という本をめくっていると、こんな記述があった。

 生駒山の麓(ふもと)が海岸であったとは、これはフィクションではないかと誰でも不思議に思う――。

 地球や日本列島の成り立ちが解明されていなかった頃なら、船で生駒山のふもとまでやってきたという神武天皇東征譚(たん)は、フィクションだと思われただろうか。戦前、歴史家の津田左右吉は古事記や日本書紀は史実でなく後世の創作と唱えて、これが皇室の尊厳を冒すと国粋主義者から攻撃を受けた。神武から何代かの天皇は架空の存在だとしたのが、ケシカランというのである。科学や実証が追いやられ、狂信がまかり通った時代の話だが、フェイクニュースが大手を振るういま、昔の話とは片付けられないように思う。

 縄文時代(7000~6000年前)は海面が上昇し、生駒山麓(さんろく)まで海となった。河内湾である。その後、弥生時代から古墳時代(1800~1600年前)にかけて、上町台地の北端に砂州が延びて大阪湾とシャットダウンされ、河内湾は河内湖に。5世紀以降、土砂がたまり平野となっていく。

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