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中島岳志・評 『女帝 小池百合子』=石井妙子・著

『女帝 小池百合子』

 (文藝春秋・1650円)

民意とは、民主主義とは何か

 小池百合子は、自分の生い立ちや経歴を「売り物」にしてきた政治家である。彼女の物語に欠かせないのが「カイロ大学を首席で卒業」という経歴だ。カイロ大学はエジプトの難関大学だが、そこを日本人女性として初めて卒業したという話が、彼女の口から繰り返し語られてきた。選挙の際も、この学歴が公的文書に明記されている。外国人が口語・文語両方のアラビア語を使いこなし、最高学府を留年なしに卒業するのは至難の業である。この難関を華麗にクリアした才女というイメージが、彼女をテレビキャスターに押し上げ、政治家としての活躍につなげた。

 しかし、カイロ大学卒業という学歴には、これまで繰り返し疑問が投げかけられてきた。エジプト人でも4人に1人は留年すると言われる難関を、片言のアラビア語の小池が、どうやって卒業できたのか。この疑問を、小池は何度も巧みにかわし、乗り切ってきた。

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