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池澤夏樹・評 『荘直温伝 忘却の町高梁と松山庄家の九百年』=荘芳枝、松原隆一郎・著

『荘直温伝-忘却の町高梁と松山庄家の九百年』

 (吉備人(きびと)出版・3300円)

 ある学者が岡山県の小さな町に住む高齢の女性に頼まれて彼女の祖父の事績を調べ始める。

 祖父とは岡山県高梁(たかはし)という町で明治から大正にかけて町長を務めた荘直温(しょうなおはる)。地域の振興に力を尽くし、篤実を貫いたこの人の生涯を知るうちに構想が膨らんで、この精緻な大著になった。

 家系を遡(さかのぼ)ってみると、先祖の庄四郎高家(しょうのしろうたかいえ)はなんと源平の戦いに参加している。それから九百年間、累代の系図が残っている。途中に矛盾や錯誤があるのを、複数の史料の突き合わせと推理によって一つ一つ解決してゆく。

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